これまでの「つれづれ」
2017年05月31日☆ 宗明庵のお料理はウマくないです! ☆

近年、食に関わる者として、とても気になることがあります。

 

言葉は変化してこそ、言語たりえるもの。
日本語もしかり、最近の言葉を略す風潮も同様でしょう。
しかし、他は許せてもこれだけは譲れない、ある言葉遣いがあるのです。

 

お料理を食した時に発せられる 『 ウマい 』、この三文字です。

 

殊に、レストラン等で、女性があたりまえのように
「ウマいねぇ、これ!」
「ホント、ウマいわぁ」
などと会話をしているのを耳にすると、まことに残念な気持ちになります。

 

それがまた、十代の「学校サボって来ています!」というような女の子ではなく
とてもおきれいな、妙齢の女性たちのお口から発せられているものですから、
宗明はひっくり返りそうになるわけです。

 

もっともテレビでも今をときめく女優さんたちが同様の言葉を発していますので
いつのまにか、当たり前の日本語となってしまっているのでしょうか?

 

なぜごく普通に、素直~に、「美味しい」と言えないのでしょう!?

 

「ウマい」について調べると、「予想外に美味しい」=「ウマい!」と
感嘆詞的なニュアンスを含む用法として使われることがあるそうです。

しかし、想定外に美味しいのであるのならばなおさらに、その想定外を味わいつつ、
「美味しいですねぇ…」
としみじみ語りかけて頂きたいものです。

 

そういうわけでして、宗明は自らのお料理が「ウマい」と言われるととても悲しくなります。
もちろん、生徒さんにはそのような方はめったにいらっしゃらないのですけれど。

(以前一度、お若い生徒さんに 「なにコレ? うまッ!」 とお褒め頂いたことがあり
 ギョーテンいたしましたが…)

 

同様に女性が「喰う」という言葉を乱発するのも見逃せません。

男性が使っても上品とは思えませんのに、女性があたりまえのように
「昨日喰った〇〇がウマくてさぁ」
などと言っているのを耳にすると、世も末だわ… と暗澹たる気持ちになります。

 

あぁ、こんなことをゴチャゴチャ言うようになったら
確実にトシをとった証拠なのでしょうね。。。

 

宗明のたわごととして・・・

     どうぞお聞き流しくださいませ。

 

ページトップへ