これまでの「つれづれ」
2017年02月21日☆ あんてぃーく ☆

器、室礼もの、家具、たまにはお着物も・・・
わたくしの骨董好きは、皆様ご存知の通りです。

長い歳月を経て、なお現代の私たちの心に感動を与える確かな作品の数々。
現代のものにはない温かみがたまりません!

京都に通い詰めて、出会いを重ね、
いろいろお買い物のノウハウも身につけてまいりました。

先日、東京ドームの器展に生徒さんとご一緒しました折も
骨董通りで、またまた運命の出会いが・・・

(↑ 運命の出会い、多すぎ!! )

わたくしにとってはごく普通の骨董屋さんとのやりとりが
「とても面白かったです~!」と皆様おっしゃるので
今日はちょっとそんなお話を。。。

そもそもドームに出店する骨董屋さん達とは十年来のおつきあいです。
わたくしが、十点揃いで、かつかなり状態のよいのものではないと買わないこと、
そして、言い値では決して買わないことはご存知だと思います。(笑)

でも、わたくしだって、最初からこんなスゴ腕(?)だったわけでは
ないのですよ~

まだ初々しかったアノ頃・・・
忘れもしない京都・白川の骨董通りのあるお店で
お椀を買った時の事です。

お店のおじさんに「〇万円です」と言われて
「はい。わかりました。ください」と即答しましたら
え?と、心底驚いたような、拍子抜けしたような不思議な表情をして
「えっ? あ、はい。ありがとうございます」
とおっしゃったのです。

きっと正直な方で、ついお顔に出てしまったのでしょう(笑)
あのおじさんの目を丸くしたお顔がいまだに忘れられません。

その時、京都でずいぶん授業料を払ってきたことを
初めて思い知ったわたくしです。

それからは、とりあえず骨董屋さんの大半は
値下げ交渉されることを前提として値つけしていると心し、
お買い物するようになりました。

心がけているのは「友好的値段交渉」です。
あくまでもニッコリ笑って、優しく、かわいく・・・?

まず、お値段をお聞きします。

「〇円です」

そこでまず、静かにひと押し。

「・・・・・・・ で?」

「いやー、かなわないなぁ。
 じゃあまあ、頑張りますよ~。 △円でどうです?」

「いやいや、ちょっとお高いですよねぇ。
 十客全部頂くんですもの~。 ・・・※円でいかが?」

「そんなぁ、それじゃ仕入れ値きっちゃいますよ~」

(またまたぁ。そんなことあるわけないでしょ)
「あらそぉ? ごめんなさいね~。
 でも、その分は他で儲けて下さいねっ!♡」

そして、その後もまだ終わらない交渉術。

クレジットじゃなくて現金だとおいくらになりますー?
とか
もし、このお皿も頂いたらまとめておいくらになりますか~?
とか
アノテ、コノテを駆使して
納得の価格までおおむねこぎつける宗明でした。

今回東京ドームの器展で求めたこの吸い物膳は →
なんと当初提示されたお値段よりも半額以下で
我が家にお輿入れと相成りました!ヽ(^。^)ノ

横で生徒さんがお口をあんぐり開けて
そのやりとりを聞いていらっしゃいました。

ごめんなさいね~、刺激的で(笑)

でもいつか、こうして大好きなアンティークに出会ったら
私の交渉術を思い出して、ちょっぴり勇気を出し、
手腕をふるってくださいね!!

それもまた、忘れがたい思い出となり、
品々に愛おしさを添えてくれることでしょう。

 

 

 

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