宗明のつれづれ
これまでの「つれづれ」...



2012/10/5

 

☆  第三回 特別講習会 ☆

 

本年も「特別講習会」を実施致しました。

 

茶懐石専門の板前さんをお招きし、おいしいお食事を楽しんで頂きつつ
茶事の流れを体験して頂く「特別講習」。

 

回を重ね、今年で三回目となります。
様々な趣向を楽しんで頂けますよう、
できるだけ、季節が重ならないようにと思い
今回は九月の末、お月見の候の開催となりました。

 

実は、昨年参加なさったお若い生徒さんから
「宗明先生がとても真剣なお顔で、
なんだかいつもの先生じゃないみたいでした…」
との感想を頂いておりました。

 

えっと、仮にもお茶事ですので・・・

いつものオチャメなわたくしではいられないのですよ〜 ^ ^;
ごめんなさいね〜

 

でも、今回は、茶道に馴染みのない方々にもリラックスして頂けますよう
できるだけ柔らかい表情で皆様と接するよう、心がけました。 *^ ^*

 

 

開催三回目となり、わたくし自身も、ようやく準備や後片付けを含めての
タイムスケジュールがつかめてきたように思います。

 

器とお料理のバランスを考えるのは当日の朝では間に合いませんので
事前にシツコク板前さんにお電話し、お献立をお聞きしました。

 

いつも「その日の仕入れにもよりますし・・・」とおっしゃる板前さん。
「そ〜んなことおっしゃらず、大体で結構ですので!」 とお願いし、
わたくしの骨董コレクションを中心に、器を決めておきました。

 

事前に空の状態の器を並べ、楽しみにしていたのですが
つくづく器というものは、美しいお料理が盛られてこそ
そのバランスをもって輝きを増すものですね・・・。

 

茶道口に見立てた衝立の蔭に控えておりますと
椀物の蓋をあけたり、お料理をとりまわしたりしつつ
皆様から洩れる感嘆の声が聞こえます。

 

至福のひとときでした *^ ^*  *^ ^*  *^ ^*

 

それにしても、今回のお料理も
本当〜に美しく、そしておいしかったですね!

 

色づき始めた紅葉を思わせる向付、

翡翠色の煮物椀「新銀杏のすり流し・飛竜頭」や
ふわふわの「かますの焼物」
強肴の三日間も焚いたにしんも圧巻でした。

 

また、これまでの講習の後座では
午後の回までの時間が足りず
点て出しのお抹茶を召し上がって頂いておりました。

 

しかし、お次客様まででしたら
時間的な配分もどうにかなりそうですので、
今回は、全席わたくしがお点前させて頂きました。

 

宗偏流は三千家さんなどと比して、小さな流派ですので
めったにお点前をご覧いただく機会がありません。

 

しかし、他流の方々からは
「宗偏のお点前はとても丁寧できれいですね」と
おっしゃって頂くことも多いのでこの機に是非!! と奮起。

 

宗偏好みの「琵琶棚」や、当流独特の「拝見盆」など
その由来のご説明をしつ、
心を込めてお茶を点てさせて頂きました。

 

その後、皆様に宗偏のお点前をとても楽しんで頂けたことを知り、
本当に嬉しく思いました。

 

十日間にわたる講習は、体力的には本当に本当に厳しく、
会期を終えた後、無事乗り越えられた達成感とあいまって

しばし虚無状態に陥った宗明です。。。  (;-_-))) ) )

 

しかし、皆様から続々と届くご書状やメールの数々。
中には翌朝、きちんとお着物をお召しになって
後礼にお越し下さったお正客さまもいらっしゃり
こころから感激いたしました。

 

おかげさまで、宗明はすっかり心癒され、
元気を取り戻しております!! (*^_^*)

 

 

 

 

そこで、皆様へのご恩返しに
わたくしからもスペシャルプレゼント(!?)  (^−^)/

 

今回のお献立をレシピ化して皆様にお配り致します。

 

十日間、厨房の板前さんの作り方をじ〜〜〜〜っと観察し、
調味料をチェックし、スプーンを持ってお鍋に突撃してはお味見をし・・・

 

板前さんからは「またスプーン隊が来たっ!」などと
辟易されておりましたが
わたくし自身も本当によいお勉強になりました。

 

もちろん、板前さんと同じ方法では不可能なものもありますので
「私ならこうするレシピ」なのですが、是非ご参考になさって下さい。

 

向付のおろし和えには驚くほど大量のすだちが使われていました。

 

煮物椀のぎんなんすり流しは、すり鉢であたって裏ごす、という作業が
必須なわけですが・・・
もう少し手軽にトライできる方法をご紹介したいと思います。

 

にしんは、三日間焚くには大鍋で沢山の数を煮なくてはできませんが
圧力鍋でも柔らか〜く煮上がります。
下ごしらえとこっくりとした調味料が決め手ですのでお試しくださいね。

 

来年は11月末頃、少し早目の「夜噺」の趣向で?
あるいは3月に「釣釜」で?
などなど、早くも構想をあたためております。

 

どうぞお楽しみになさって下さいませ  (^−^)/

 

 

 

 

 

 

 



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