2012/4/18
☆ プチ なおもてなし ☆
わたくしの教室準備のひとつに
お稽古前の「プチ・おもてなし」を考える楽しみがあります *^ _ ^*
朝10時・・・
遠く他県から電車を乗り継ぎ、お越し下さる方も
すぐ近くのお住まいから、徒歩や自転車でいらっしゃる方も
それぞれにお忙しい思いをなさったのではと、いつも思います。
そこで、皆様にまずホッ☆と一息ついていただきたく
小さなお膳で、ひと口スイーツとお茶をご準備しています。
(お茶事でも、まずは寄付で汲み出しのお白湯や香煎など頂くと
ホッといたしますよね?)
先月は「いちごのみるくソルベ」でした。
フレッシュないちごにコンデンスミルクや
ちょっぴりカシスのリキュールを加えて作ります。
冷やす前の段階で、ふわふわのスムージー状態になるのですが
そこでちゅるちゅる頂きたくなるのをぐっとこらえ ^ ^;
冷凍庫へ・・・
この季節にぴったりのきれいな桜色のシャーベットになります。
イッタラの小さな酒器に盛りましたので、本当にひと口なのですが
スプーンを手にした皆様の笑顔をとても嬉しく思いました。
「日本茶マニア」の宗明、
様々な香りのおいしいお茶も、諸所からお取り寄せしては
ご一緒に楽しんでいます (*^ ^*)
正式な飯後の和菓子とお茶の時間とは違い、
自由な発想でおもてなしできるのが楽しみ …☆
以前はスイーツも「純・和菓子」にこだわっていましたが
最近では和テイストのケーキやクッキーもたびたび登場します。
日本のダックワーズは、その昔、ある和菓子屋さんが
この生地で「最中」を作れないかと日本に取り入れたのが始まりと知り
とても興味を持ちました。
確かにふわふわの生地感は、最中っぽいですよね!?
ちいさ〜く丸く焼いて、よもぎ粉を混ぜた「よもぎあん」をサンドしましたら
これがなかなかオイシイのです♪
コロコロいっぱい作り、お重箱に詰めて
皆様のお越しをお待ちしているところです。
ところで・・・
プチなおもてなしにぴったりの
エスプレッソサイズの小さなお湯呑や、豆皿が
旅先などで、どうしても目についてしまう宗明。
そんなわけで...
「宗明庵・皿屋敷」はますます増殖中です (笑)
☆ 日本料理 無形文化遺産登録申請へ! ☆
五感で楽しむ美しい日本のお料理。
本年3月に、ユネスコの無形文化遺産登録申請がなされました。
来年11月に登録可否が正式発表されるそうです。
東日本料理学校協会・会長、服部幸應先生による
申請にあたっての「日本料理の定義」を読ませて頂きました。
なるほど… と感じ入りましたのでここに抜粋させて頂きます。
* 調理から盛りつけ、配膳やもてなしの空間まで美しく整えられた料理
* 油の少ない調理法や、だし、旬の食材など、健康面に配慮された料理
* 季節感を尊重し、素材の味を引き出す料理
* 自然への畏敬の念、もてなしの心、五感で味わう 等
精神性を大切にした料理
これらは、まさに茶懐石料理の中で常に重んじられている要素です。
茶懐石料理は、歴史的にも、「有識料理」「精進料理」
更にはそれらを簡素化して日常に定着した「おばんざい」と共に
日本の食文化の礎となるものなのです。
現代においては、若年層を中心とした和食ばなれが懸念されていますが、
わたくしたち、日本人がもっと日本料理を愛し、誇りを持ち
その価値を見直すことができますように。
無形文化遺産登録の成就が、そのきっかけとなりますように。
日本料理に関わる者の一人として、衷心より祈るところです。