宗明のつれづれ
これまでの「つれづれ」...



2011/9/7

☆ 聡明でカワイイ生徒さん! ☆


皆様、大変ご無沙汰いたしました。
「ひとこと」の更新もできないほど忙しかった… というわけでもなく
むしろあまりにも平穏で「プチ・平和ボケ」状態でした。

被災地や福島の皆様のことを思うと申し訳ないのですが
「何事もない日常」をありがたく享受しておりました。


さてそのような日々の中、先日は宗明庵に新風を吹き込むカワイイ生徒さんをお迎えしました。

なんと、まだ現役高校生のSさん。
HPから「卒業論文で懐石料理を取り上げたいので、
単発の参加を希望します」
とのお申し込みがありました。

W大学附属の高校なので、入試の代わりに卒業論文の提出が必要とのこと、
香港で育ち、茶道を学んできた帰国子女のSさんは、
「香港の方々にも受け入れられる懐石料理」をテーマに考えているそうなのです。

ちょうど仲秋の候をテーマとしたお献立を考えていらっしゃるとのこと
特例として8月末のお稽古に、単発でおいで頂きました。

理路整然としたメールの内容は、とても大人びていて
いったいどんなお嬢さんなのかしら、とあれこれ想像を巡らせていたのですが・・・
果たして当日、玄関に現れましたのは、ミニスカート姿の可憐な女の子ちゃんでした。

エプロンもノートもピンクのチェックの「リラックマ」。
あまりの初々しさに、なんだか圧倒(?)されてしまいました。 ^ ^;

お料理はあまりご経験がないらしく、少々ハラハラしましたが
そのクラスには、ちょうどABCクッキングの先生をしていらっしゃる方がおられ
優〜しく、手ほどきを。
さすが若い方のお相手はお手のものです!


Sさんは、試食の時間も「お〜いしぃ〜〜〜〜!☆」とかわいい声をあげるのです。
楽しんで頂けたご様子にホッとしつつ、
食後に改めて卒論の内容についてお話をお聞きしました。

すると、急にオトナのお顔に!!

「これはまだ下書きなのですが・・・」と見せて頂いた何枚にもわたる文書は
それはそれは立派な内容でした。

懐石料理の成り立ちから特有の決まりごとに至るまで
本当によく調べてあり、起承転結もきちんとまとめられています。

わたくしは以前、大学院入試のための小論文の添削指導に携わったことがあり
人様の文章を読むと、ついつい「赤ペン先生」の心になってしまうのですが ^ ^;
かなりの高得点をつけたくなる論文でした。

海外に育ちながら、これほど卓越した文章力を身につけられたことに
驚きを禁じえません。
本当に聡明なお嬢さんで、将来がとても楽しみです。

今回の煮物椀は名月仕立ての卵蒸しでしたが、
「月に雁、すすき、むら雲」を表現した椀だねをとても気に入って下さったご様子でした。
そして、葡萄と大根おろしを甘酢で和えたお料理も、是非お母様に作ってあげたいと
張り切っておられました。

「大学生になって時間ができたら通わせて頂きたいので、是非入会させて下さい」と
目を輝かせてお帰りになったSさん。

大人になり、より成長を遂げたSさんと、茶道について、懐石ついて語り合える日を
わたくしも心待ちにしていますね! ^  ^



☆ 感動をいただく...  ☆


突然ですが、皆様はどんな時、どんなシーンで
「感動」をおぼえますか?

心がふんわりと満たされ、
やがて胸が熱く高鳴るような、あの名状し難い感慨・・・


名画を鑑賞した時?
優れた映画を観た時?
書物の内容に共感を覚えた時?

わたくしは、「音楽派」です。 ^  ^


弦楽器(特にチェロ)の音色、男性の声楽を耳にすると
必ずそういった感覚を覚えます。
その瞬間、音楽がわたくしに与えてくれるあの感動は、
他に代わるものがないのです。

もちろん、「感動」は計算して享受するものではなく
むしろ思いがけない機会にこそ与えられるものなのかもしれません。

しかし、わたくしは、精神的な緊張が続き
疲弊し切った心を満たす必要性を感じると、
万障繰り合わせてコンサート会場に足を運びます。
後日のコンサートでも、チケットを取るだけでウキウキして
心がホッと安らぐのが不思議です。


特別講習の期間中、さすがに疲れ果てたわたくしは
お、おんがく ききた〜い という思いが無性に込み上げました。

パソコンで「声楽 コンサート」と検索してヒットしたものに
夢遊病者のように「購入」ボタンを押したのですが・・・ 
いわゆる高名な音楽家、というイメージではないような。 ^ ^;

果たしてどのような活動をしている方々なのかもわかりませんでしたが
それもまた面白いかしら、と
さっぱり知識がないままに当日を迎えたのです。


それは、国立音大卒業の声楽家、五人による「レジェンド」という
オペラユニットのコンサートです。


なぜ!?
なぜ、特に構造が違うわけでもない人の体から
こんなに心をふるわせる、迫力のある声が生まれるのでしょう?

トークをしている時の声とは全く別人のような、豊かな声量が
紀尾井ホールに響き渡り、す〜っかり心満たされたわたくしです。



帰宅後、あらてめてネットで調べてみましたら、
「イケメンのオペラユニット・レジェンド」とのフレコミ・・・。

まぁ、イケメンと呼ぶかどうかは個人のシュミによるでしょうが・・・ ^ ^;
数々の歌曲は本当に素晴らしいものでした。


思いがけず、このような感動を頂いたことに
心から感謝です。 ^  ^



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