宗明のつれづれ
これまでの「つれづれ」...



2011/6/20

☆ 第二回 特別講習会 ☆


去る五月の半ば、本年も「特別講習会」を実施致しました。

茶懐石専門の板前さんをお招きし、「おいしい体験」を通しつつ
どのようにお料理が運び出され、
亭主と正客の間にどのようなやりとりがなされるのか、
および、正式な茶懐石の頂き方とはいかなるものか、
等を学んで頂く講習会です。

本年一月より、新規入会の皆様を対象に
「懐石料理の基本」という細かなテキストをお渡しし
全三回にわたって、お料理の実習前に講義をさせて頂きました。

そして、いよいよその集大成として、
本来は四月に「特別講習」を企画していたのです。

しかし、準備は着々と進んでいたにも関わらず・・・
震災の影響で四月は全て凍結状態となりました。

四月から五月に開催が延期されますと、季節も風炉の時期に移ろい
懐石の器もお道具も全てが変わります。
毎日、午前午後と続く講習会は体力的にもなかなかつらいものがありますし
その後続けて通常のお稽古もあり、
わたくしの気力がついていけるかどうか、ずいぶん躊躇致しました。

しかし・・・
せっかく懐石料理を学ばれても、これが果たしてどのようなシーンで
どのような意味をもって供されるのか、ということは
茶道をしていない方にとってなかなかおわかりになりにくいと思うのです。

また、茶道をなさっていても、茶歴やご環境によっては
お茶事の流れを体験する機会はそう多くはありません。

「茶懐石料理」というものの本質的な意義、懐石の一連の流れを
皆様に是非是非ご理解いただきたいと願っての、奮起の(?)企画でした。


こうして無事終了し、皆様のお喜びの声をお聞きできました今、
本当に清々しく、嬉しい心持ちです。

板前さんの心をこめてのお料理は、本年もまた大変おいしく、
珍しい食材、美しい盛り付けに、わたくしもお運びをしつつ心躍る思いでございました。

この会を機に「お着物」に目覚めた方が少なからずいらしたことも、嬉しいことでした。
これまで、タンスに眠っていたお着物を着てみたい、
着付けもお勉強し直したいとおっしゃる方が多く、
嬉しくなってわたくしは思わず、「ナイショの秘法」(?)を伝授!!

 こうすると気楽にお着物が楽しめます
 これを買うとちっとも苦しくなく着られます
 ここに行かれると、一切無料で講習が受けられます  等々・・・ ^ ^;

それをそのまま実践なさり、きれ〜いにお着物をお召しになって玄関に現れたお姿に
本当に感激しました。

全ての方が和装の回もあり、板前さんにお願いして、
皆様ご一緒に記念撮影して頂きました。


また、今回新たに作成した「茶懐石料理のお作法」のテキストも
皆様に大変喜んで頂きました。

お茶の先生方に
「懐石の流れを、ここまでわかりやすくまとめて下さって、こんなテキスト他にありませんよね。
できることならうちのお弟子さんにもお配りしたいくらいです (*^_^*) 」
とお褒め頂き、光栄でした。


お正客をして下さった全ての回の先生方には、心より感謝しております。
随所でお心のこもったお声掛けをして下さり、粛々と進行することができました。


来年は更に皆様にお楽しみ頂けますよう、企画したいと思います。

ちなみに・・・
来年は秋のお料理をお楽しみいただきたく
既に板前さんの十月のご予定をおさえて頂いております。


どうぞお楽しみになさって下さいね! ^  ^



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