宗明のつれづれ
これまでの「つれづれ」...



2011/1/31

☆ soumeian 国際化 & 共学化 !? ☆


宗明庵の新クラスには、現在日本国籍ではない方がいらしています。
しかも、その方は二十代の男性です!

お申し込みのお電話は奥様からでした。

「主人をよろしくお願いします」とおっしゃるので、
男性クラスへのお申し込みかと思ったのですが
食関係のお仕事をしていらっしゃるので、基礎的なコースではなく
フルコースの女性クラスに・・・とのこと。

入会のお申し込みは、お電話の順にお受けしておりましたので
とりあえず(?)受け付けさせては頂きましたが・・・
実はお目にかかるまで、とてもとても不安でした。

国籍はお聞きしませんでしたが、伺ったお名前から推察するに
英語圏の方ではないような・・・

日本語は話せます、と奥様はおっしゃいましたが
ただでさえ難しい言葉の多い茶懐石の内容をご理解頂けるのかしら・・・
女性の皆様と、打ち解け、楽しんで頂けるのかしら・・・

しかし!!
それは全くの杞憂でした!

M氏はとても明るい、トンガ生まれの男性でした。
いつも笑顔で、楽しいジョークを交えつつ、
元気にお料理を楽しんでいらっしゃいます。

日本語も堪能で、難しい慣用句や、日本特有の言い回しもさらりと
口になさるので驚いてしまいます。

懐石について「向付のお皿は最後まで取皿として使われます」など、
いろいろとご説明した際、
「なるほどぉ、懐石ってうまくできてますねぇ〜」
と真剣なまなざしでおっしゃるので
「そうですね。利休さんにそうお伝えしておきますね ^  ^」 と申しました。

すると 「ハイ、わたし、利休さん知っています。 お茶のエライ人ね  ^  ^」
と、ニッコリ☆

お料理屋さんにお勤めなので、、包丁さばきもお見事です。

「若い男性だからって、まぁ先生、あんなこといっちゃって・・・」
と思われては困りますが。。。
M氏が切ったお刺身、M氏が仕上げて下さった焼物等、
なぜかとてもとてもおいしいのです。
(本当に不思議! このナゾは、そのうち解明したいと思います。)

トンガはオセアニア、ニュージーランドの近くにある島だそうです。
そこで生まれ育ったM氏は、ボランティアでトンガを訪れた奥様と恋に落ち・・・
ご一緒に日本に定住することになったのだそうです。

わたくしを含め、女性陣は、うっとりとそのロマンに聞き惚れてしまいました。 ^ ^;

M氏はすっかり人気者です。
M氏のクラスに変更で参加してみたい、と願う他クラスの皆様!!

順番、順番、1回ずつですからね〜  (^-^)/


宗明庵はちょっぴり国際化しました。

そしてついでに共学化の兆しも・・・ !?

実は来月より男性のクラスに女性をおひとりお迎えいたします。

お茶事のお手伝いを頼まれ、お困りとのことで
大変熱心にご参加を希望して下さっておりましたが
女性クラスはどうしてもいっぱいでお受けできませんでした。

再度メールを頂きました際、男性クラスにはひとつだけ空席があるのですが、と
お伝えいたしましたら、それでも結構ですとおっしゃり・・・
そのような展開とあいなりました。

メールの雰囲気から、お若い方のように思います。
男性クラスの方々は、どんなにお喜びになることでしょう!! ^ ^;

そのご様子を想像しますと、なんだかウフフ〜、でございます。(*^_^*)




☆ 昆布 & かつお節 お取り寄せ! ☆


こんなことを公言するのは、ヒンシュクものと存じますが・・・
宗明庵の「おだし」はほんと〜〜〜〜〜においしいです!!

(と、皆様、おっしゃってくださいます)


今月は、通常のお稽古の前におだしの取り方を実習致しました。

「soumeian おだしの取り方・レシピ」には
わたくしの長年の経験から割り出した昆布やかつお節の量と共に
細かなノウハウがいっぱい!!

しかし・・・
いくらその方法に忠実に復習して下さっても、問題は素材の質です。

是非とも、わたくしの使っているものと同じ昆布とかつお節を使い、
このお味をご家庭で再現して頂きたいと、ずっと考えておりました。

血合抜きのかつお節は、ありがたいことに「轟屋さん」という
近くの大きな乾物屋さんが、その場で削り、販売して下さいますが、
問題は利尻昆布です。

わたくしが長年使っている利尻昆布は、とってもよいお味が出ますのに
お値段がとてもリーズナブルでお買い得なのです。
何よりも、あらかじめ程よい長さにカットしてあり、その使いやすさは他に類を見ません。

どこを探しても結局見つからず、これまでせっせと築地に行っては求めておりました。

わたくし自身もその労力は大変負担ですし、
教室の皆様のためにもなんとかしなくては・・・!!

そこである時、ふと思いつき、
昆布の袋の後ろにあった広島の製造元にお電話してみました。

「なんとか直接お送り頂けないでしょうか!?」 とお願いしてみましたが・・・
「それはできませんね〜」と、あえなく撃沈。。。 (T.T)

でも、優しいおじさまで
「築地の小売店に、送料はオマケしてあげて、と言ってあげますよ」と言って下さいました。

「ありがとうございます。わたくし、川越の小林と申します」と名乗り、
お電話を切ろうとしたその時・・・

「え?川越の方なの??
 わたしね、このあいだ、川越行ったばかりなのよ〜」 と明るいお声が・・・

実は、生徒さんがそろそろいらっしゃる時間でしたので、
そうゆっくりおしゃべりもしていられなかったのですが、
ついつい「お遠くからおいで下さったのですね! 川越、いかがでしたか?」
おまけに「また川越にお遊びにいらしてくださいねっ!」などと・・・ ^ ^;

すると、おじさま、ゴキゲンな口調で
「川越に轟屋さんってあるでしょう? そこに卸してあげますよ。
 おじさんがちゃーんと轟屋さんに電話して、安くしてあげてって言ってあげるからね!」

\(^−^)/ \(^−^)/ \(^−^)/

後日、轟屋さんに出向き、お話しをする中で
その昆布と削りたての血合抜きかつお節を
それぞれのお稽古日に配達して下さることになりました。

さらに \(^−^)/ です。

かつお節は1袋、昆布は2袋 などなど、それぞれご希望が違うのですが
お名前入りの袋にそれぞれ詰めて配達して下さいます。

轟屋さんには本当に感謝です。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

皆様、ネコちゃんが近づいてきそうなよい香りを漂わせつつ帰路につかれました。

今頃・・・
皆様のおうちに、おいしいおだしの香りが漂っているでしょうか?



これまでの「つれづれ」...