宗明のつれづれ
2008/11/12
☆ 知己を訪ねて… 京都 二尊院へ ☆
大学時代の友人と京都に旅してまいりました。
今回の旅行は、京都に住む大学時代の親友とン十年ぶりの再会を果たすためです。
都内に住むRさんとはしばしばお会いできるのですが
大学時代、いつも一緒に過ごしたMさんが京都に嫁がれて以来
わたくし達はなかなかお会いできません。
もちろん、お互いに子供が小さかったこともその理由ですが
Mさんのお嫁入り先がただならぬお宅(?)だったせいでもあります。
杉並区の大きなお寺のお嬢様だったMさんは、かの『嵯峨野・二尊院』に嫁がれたのです。
紅葉の始まった嵐山と嵯峨野を散策した後、Mさんのお住まい、二尊院へ・・・
門をくぐり、フリーパスで本堂に案内されると、そこにはお着物をたおやかに着こなしたMさんが
笑顔で出迎えて下さいました。
・・・ Mさん ・・・
・・・ 懐かしさで、胸がいっぱいに・・・
「どうぞ、こちらへ・・・」と、お通し頂いたのは、御園亭(みそのてい)という名の由緒あるお茶室。
もとは後水尾天皇の皇女が使われていた化粧部屋とのこと、書院造風の風雅なお茶室で平素は立ち入ることができません。
狩野永徳が描いたと伝えられる天袋や腰張が歴史を物語り、静かなる威圧感に言葉を失うような思いの中、Mさんにお茶のご接待を受けました。
お床は先代のご住職、寂純和尚様のお筆による「一期一会」・・・
今日のこの日にぴったりのお掛け物でした。
以前にわたくしも、「風光日々新」という寂純和尚様のお筆の掛け軸を頂いており、
Mさんの義祖父様のお掛物として、例年、春先になると大切に掛けさせていただいております。
美しいお庭のもみじ葉を、Mさんが手ずから選び添えて下さったお菓子は目に鮮やかで、
真心のこもったお茶は格別のお味でございました。
御園亭からのお庭をバックに、再会の記念写真を撮りました。(右下写真)
その後、Mさんお勧めのお香のお店にご一緒し、お買い物を楽しんだ後
予約して下さったお料理屋さんに向かいました。
実はわたくしとRさんは、Mさんをまるで雲上人となってしまった方のように、少し淋しく感じていたのです。
でも、ご一緒にお食事を頂き、日本酒など頂戴しているうちに心はほぐれ・・・
すっかり学生時代のわたくし達に戻ってしまっていたのは本当に不思議です。
わたくし達三人は、保守的な大学の校風の中でも、少々異彩を放っていたらしく・・・
Mさん、Rさん、Aさん、と名前で呼び合い、三人で談笑していると、よく他の国文学科の友人達に
「なんだかあなたたちの周りだけ、鹿鳴館の風が吹いているみたいね!」などと笑われていました。
(わたくし達は何も変わってなどいなかった、と、いまだに思っておりますが・・・???) ^ ^;
大学時代ご一緒した旅の思い出、教授陣や友人達の消息、
そして結婚後のよもやま話や子育てについて。。。
お話尽きぬ中、これからは年に一度はきっと! と、再会を約束してお別れしました。
素晴らしい秋の一日でした。 ^ ^ ^ ^ ^ ^