宗明のつれづれ
☆ 今月のお稽古 ☆
今月は「七夕の懐石」というテーマに致しました。
実は、先月のお稽古の際、表千家のH先生が呟かれたのです。
「私、来月の初めに『七夕の茶事』をするんですよね。
来月のお懐石のテーマは七夕かしらぁ…
え? あら!いいえ! ほ〜んの独り言ですわ、先生!!」
ず〜いぶんよく聞こえる「独り言」で、わたくしの耳には
はっきり、くっきり届いてしまいました!!
そうなると、もう、是非、ひと肌脱ぎたくなっちゃうのがわたくしの性分でして・・・ ^ ^;
今年は「朝茶の懐石」を、と考えていたのですが急遽、テーマを「七夕」に変更!!
せっせとレシピ作りをして、試作を重ね、写真撮影。
ぎりぎり間に合い、ホッと致しました。 ^ ^
天の川... 五色の短冊... 輪飾り...
巻物... 恋文... 牛車... 糸巻...
七夕は五節句の中でもロマンチックな行事ですので
趣向を考えるのも、心楽しいひとときです。
トップページの写真の強肴は
何年か前に小樽で求めた「銀河」という銘のガラス鉢に盛り、
和え衣を敢えて混ぜてしまわず、天の川のようにあしらいました。
向付は団扇の形の青交趾です。
お茶席の道具組みも「七夕」をテーマとし、
床には
「星河清涼の風」 を掛けました。 ^ ^
H先生が喜んでくださったのは言うまでもありません。
フルコース、全て今月の献立でお茶事を催されるとのこと。
H先生、お客様のご感想はいかがでしたか? ^ ^ ^ ^
☆ やんちゃな男性クラス ☆
今日は男性クラスのお稽古でした。
男性クラスは、日々、思いもかけないハプニングがあるので一時も気を抜けない、というのが偽らざるところです。
体力を要するので、わたくしはいつもの倍、朝ごはんを頂き英気を養ってお稽古に臨みます。 ^ ^;
だって、常識の範囲内で粛々とお料理が進行する女性クラスとは違い、振り向けば「あっ!」と驚く奇想天外な出来事が繰り広げられているのですもの…!
ふぅ。。。
特に、皆さんで集まってなにやらコソコソ話し合い
「わぁ。こりゃ困った! わっはっは!!」
などと楽しそうな声が聞こえたときがアブナイのです。
今月もやはり、危険信号を感じ、お鍋の火を止めて近づいてみると…
和菓子の「麩まんじゅう」に入れる水の計量をしていたY氏が
「あぁあ、5g多く入っちゃった。 まぁいいやね。 わっはっは」
周りで見守る皆様も
「あはは、ちょっとくらいいいよ、いいよ!」
なんておっしゃっています。
「ダメですッ!! お菓子作りは計量が命なんですからッ!!!」
はたまた、
今月の煮物椀は、穴子の黄身揚げ(写真)だったのですが・・・
「穴子は色紙に切って下さいね。
色紙に切る、というのは色紙のように正方形に切ることですよ」
と、H氏に確認しつつ包丁をお渡ししたのに、
「先生、切れましたー」
とおっしゃるH氏の手の先には、全て「斜め鋭角」にすっぱりと切り分けられた穴子が・・・
「どうして!? どうして斜めなんですか!?
正方形にって、言いましたでしょ!?」
「いや、このほうがオモシロイかな、と思いまして・・・」
「オモシロイ方法はおうちで考えてくださいッ!!!」
(一堂 大笑い。 もちろんH氏も…) ^ ^; ^ ^;
あぁ・・・ 今日も叫びっぱなし・・・
それでも、毎回、なんとか美しく完成し、
楽しい試食タイムに至るのは、ある意味フシギです。 ^ ^;
わたくしよりン十才も年上の、
しかも、社会的には、どなたからも叱られることなどありえないご立派な立場の皆様に・・・
いつも苦言を呈してスミマセン。